2017京都の節分 吉田神社
吉田神社は、859年に藤原山陰が奈良の春日大社の四柱の祭神を勧請して祀った、藤原氏にゆかりの神社です。応仁の乱で荒廃した後、神官の吉田兼倶が唯一神道を唱え、大元宮を創設し、全国の八百万神を祀ったことから広く信仰を集めるようになりました。吉田神社の節分祭は京都の節分祭の中でも指折りの賑わいで、屋台も数多く出店されていて節分の縁起物の鰯を焼いて出す屋台もあります。今回の変り種は「マサイの風」という屋台で、京都郊外の山奥で焙煎したこだわり珈琲を提供していました。
石段を上ると本宮があります。本宮には春日大社と同じ武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神の四神が祀られています。人気の節分スポットなので、納められるお札の数も膨大です。巫女が祈祷を行いお札を授与し、艶やかな着物姿の女性が福豆を授与していました。吉田神社では、節分の期間限定で「疫神斎」というお札を授与しています。疫病を除き、災いを避ける神助があり、玄関や入口に祀ります。本年の無事を祈り、中島は帰飯後早速に、会社や自宅の玄関に祀りました。
末社の菓祖神社は田道間守命、林浄因命を祀り、お菓子関係者の崇敬を集めています。ここではお菓子と豆茶が振舞われ、多くの人が楽しんでいました。
四条流包丁道の創始者でもある藤原山陰を祀る山陰神社は、料理関係者の崇敬を集めています。
日本全国の八百万の神を祀る大元宮は朱塗りの八角に六角の後房を付し、茅葺き屋根の南方に内削、北方に外削の千木をあげるという特殊な建築様式で、国重要文化財に指定されています。この日はたくさんの参拝客で大混雑でした。
前日に鬼やらいの行列が出発した末社の竹中稲荷神社は吉田山の山頂にあり、中島のお気に入りの場所の一つです。春には桜が秋には紅葉が楽しめ、五山の送り火の大文字も綺麗に見ることができます。祭神は宇賀御魂神、猿田彦神、天鈿女神で、現在も竹中稲荷講が組織され、毎月18日には多くの参拝者で賑わいます。神社から少し行ったところに奥之院の竹剱稲荷社がありますが、参拝者は少ないようです。吉田神社の喧騒を逃れて、竹中稲荷神社に一年のいやさかを祈願する中島でした。
今回の吉田神社の節分は、いかがだったでしょうか。次回は、須賀神社と聖護院の節分をお届けいたします。京都より中島の報告でした。
はーとべるツアー
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