２０１７鎌倉　円覚寺の紫陽花

皆様、本日は梅雨の合間の晴れの朝となりましたが、健やかにお過ごしでしょうか。今回の鎌倉の紫陽花は、北鎌倉にあります円覚寺の紫陽花です。
ＪＲ横須賀線北鎌倉駅前にある円覚寺は、文永・弘安の二度にわたる元寇で亡くなった兵士の菩提を弔うために、１２８２年に宋の禅僧 無学祖元を開山に、８代執権北条時宗が建立した臨済宗の寺院です。起工の際に地中から「円覚教」を納めた石櫃が見つかったため、「円覚興聖禅寺」と名付けられた鎌倉五山第二位のお寺です。法堂の天井には、前田青邨監修、守屋多々志揮毫の白龍の図が描かれています。お釈迦様の歯である佛牙舎利を納めた舎利殿は、鎌倉尼五山の一つの大平寺から移築した建物で、禅宗様の典型の建築物として鎌倉唯一の国宝に指定されています。この日は多くの人が絵筆を持ち、紫陽花の姿を描いていました。

それでは、円覚寺の境内の紫陽花をご覧いただきましょう。

川端康成の小説「千羽鶴」に登場する佛日庵は、円覚寺を建立した北条時宗の廟所です。小さい塔頭ですが、紫陽花が庵内の至る所で咲いています。

佛日庵以外にも境内には数多くの石仏が置かれていて、信仰を集めていました。

今回の円覚寺の記事は、いかがだったでしょうか。次回は、鎌倉の長谷寺の紫陽花をお届けいたします。鎌倉より中島の報告でした。