２０１７京都の桜　本法寺と水火天満宮

皆様、本日は春らしい暖かい陽気の一日となりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。本日の２０１７京都の桜は、堀川通に面した日蓮宗の本法寺と水火天満宮です。
本法寺は、京都市上京区小川通寺之内上ルにある日蓮宗の本山で、直ぐ近くに人形の寺 宝鏡寺や表千家があり、裏千家の茶室、家元の住居、茶道会館に隣接しています。創建の日親上人は不授不施義を唱えた法華宗唯一論者で、他の宗派を一切認めませんでした。立正治国論を著し６代将軍足利義教に献上し、「将軍が法華宗に帰依しないでいることが世の中の乱れの原因である」と言上したため投獄されます。火で焼いた鍋を頭にかぶせる拷問が行われ、日親は「鍋かむり日親」の異名で呼ばれるようになります。嘉吉の乱で将軍義教が暗殺されたため日親は釈放されますが、牢の中で親しくなった本阿弥清信の帰依を受け、以後本法寺は本阿弥家の菩提寺となります。 

それでは、２０１７年の本法寺の桜をご覧いただきます。
水火天満宮は、堀川通の東側、天神公園を挟んで本法寺の北側に位置します。水難・火難避けの神様で、地元の人には「水火の天神さん」として親しまれています。９２３年に醍醐天皇の勅願により、都の水害、火災を鎮めるために菅原道真を祀った神社で、堀川通の西側に鎮座していましたが、堀川通整備のために１９５２年にこの地に移りました。境内東南に鎮座する末社の六玉稲荷は、就職祈願の信仰があり、就職試験を控えた若い学生が手を合わせる姿が見られます。

それでは、水火天満宮の紅枝垂桜をご覧いただきましょう。

今回の本法寺と水火天満宮の桜は、いかがだったでしょうか。次回は、高瀬川の桜をお届けいたします。京都より中島の報告でした。