2017京都の節分 千本釈迦堂
皆様、本日は放射冷却の寒い朝となりましたが、健やかにお過ごしでしょうか。最終回の本日の京都の節分行事は、上七軒にあります千本釈迦堂の節分です。上七軒は京都五花街の一つで、しっとりした石畳の通りには置屋さんが軒を並べています。
千本釈迦堂は通称で、正式名称は大報恩寺という、真言宗智山派の寺院です。1227年建立の本堂は、いくたびかの戦禍を免れた京都の中心街で最古の木造建築で、国宝に指定されています。また、多くの重要文化財に指定されている仏像を有していることでも有名です。
千本釈迦堂は通称で、正式名称は大報恩寺という、真言宗智山派の寺院です。1227年建立の本堂は、いくたびかの戦禍を免れた京都の中心街で最古の木造建築で、国宝に指定されています。また、多くの重要文化財に指定されている仏像を有していることでも有名です。
千本釈迦堂の節分はおかめ福節分会といわれています。昔、おかめの夫に高次という大工の棟梁がいて、釈迦堂建築の際に代わりのない柱を寸法を間違えて切ってしまい、建築ができない窮地に陥りました。その時、妻のおかめがアイデアを提供し、無事工事は完成します。おかめは女の浅知恵を借りたと高次が侮られないよう、上棟式を前に自害してしまいました。嘆き悲しんだ高次は、おかめ塚を作り祀るとともに、おかめに因んだ福面を付けた扇御幣を飾りました。 節分の時にはおかめさんは、花束を抱き、着物を着て、赤い傘がさしかけられています。 節分の時に授与される品もおかめさんにちなむものとなっています。
おかめ塚に詣でた後に上七軒の芸妓、舞妓の日本舞踊の披露、ついで番匠保存会の木遣りの奉納があり、年男、年女のための儀式が行われます。年男、年女は、おかめの面を頭につけて儀式に臨みます。
儀式が終わると、茂山千五郎社中による鬼追いの狂言が披露されます。ここの狂言は面白くて、小槌を思った鬼が鬼たちを率いて暴れまわります。豆をもった男たちが登場し、鬼に豆をぶつけて普通はここで鬼が降参するのですが、小槌を振ると鬼がパワーアップし、男たちを襲いあわやの場面を迎えます。そこに、愛らしいおかめさんが登場し、鬼たちに笑顔を振りまくと、鬼たちはその魅力で静かになり、改心するというストーリーです。
その後に舞妓、役者、僧侶、年男たちによる豆まきが行われ、ご住職が挨拶して終了します。とてもユーモラスで温かみのある節分行事でした。
今回で2017京都の節分は終了です。次回からは、季節の花の話題について書いてゆきます。京都より中島の報告でした。
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