２０１７鎌倉の梅　荏柄天神社

皆様、毎日寒い朝が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか。夜明けの時間が早くなり、少しずつ春の訪れを感じる今日この頃ですね。本日の鎌倉の梅は、鎌倉市二階堂にあります荏柄天神社です。
荏柄天神社は鎌倉でも古い神社の一つで、国の重要文化財の本殿は鎌倉最古の神社建築です。祭神は菅原道真で、京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並んで、日本三大天神の一つに数えられています。社宝に「怒り天神」と呼ばれる木造天神坐像と木造天神立像があり、ともに国の重要文化財に指定されています。 菅原氏の加賀梅の紋が飾られ、受験生の絵馬の奉納、受験当日の早朝祈祷など、学問の神様に相応しいご利益のある神社です。

荏柄天神社は、毎年２月８日に針供養が行われる神社として知られています。針供養は、日ごろ私たちの生活のために、黙々と働いてくれている針に感謝するためのお祭りで、軟らかい豆腐に針を刺すことで、普段の針の労をねぎらいます。２０１３年に撮影した写真がありますので、ご覧ください。

境内には、漫画家の清水崑が使用した絵筆が収められているかっぱ筆塚があります。かっぱ筆塚の字を揮毫をしたのは、ノーベル文学賞受賞作家である川端康成です。

境内にはさらに、横山隆一などの漫画家が建立し、１５４人の漫画家のかっぱの漫画で飾られている絵筆塚があります。ほとんどの漫画家はかっぱそのものを描いていますが、藤子．Ｆ．不二雄だけはどらえもんがかっぱのかつらを持った絵で、直ぐに作者がわかります。

荏柄天神社の本殿に向かって右側には、鎌倉一早咲きの「寒紅梅」が、左側には「古代青軸」という白梅が植えられていて、紅白一対となっています。
それでは、２０１７年の荏柄天神社の梅をご覧いただきましょう。

今回の荏柄天神社の梅は、いかがだったでしょうか。次回は、宝戒寺の梅をお届けいたします。鎌倉より中島の報告でした。